今日の日経新聞からは以下の報道がなされました。
ミャンマー大統領「軍出動も」 国内の宗教対立で
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2808F_Y3A320C1FF2000/
【ヤンゴン=高橋徹】ミャンマー各地で仏教徒とイスラム教徒の住民間の対立が深まっている問題で、テイン・セイン大統領は28日夜、国営放送を通じて演説し「もし暴力が国民の生命を脅かすことがあれば、国民を守るため憲法に沿って武力行使を決断する」と国軍出動の可能性を示唆した。中部の商都マンダレーで20日に起きた住民衝突ではこれまでに約40人が死亡し、非常事態が宣言された。最大都市ヤンゴン近郊のバゴーでも建物が放火され、夜間外出禁止令が発令されている。
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読者がこれを見た時に、明らかに誤ったメッセージ(印象)を受け取れるのではないでしょうか?
最近発生しニュース報道がなされているのは以下の2地域です。
マンダレー近郊のメッティーラ付近での紛争地域(赤丸)
マンダレーからは100kmほど離れています。
バゴー地域での紛争地帯(赤丸)
ヤンゴンからは北西に120~190kmほど離れております。
これに対して新聞報道では「商都マンダレー」とピンポイントで
特定の都市を場所として書いておりますが、距離感からは
富士山で起こった事件を東京都区部で発生したという感じですね。
また、一般的にバゴーと言いますと、バゴー地域では無くて
バゴー地域の州都であるバゴー市を指示します。
今回の紛争はバゴー市では無くてヤンゴン北西部のピー方面への
途中にある赤丸の地域です。
同様に距離間からは名古屋辺りの事件を、あたかも大阪の繁華街で
起こっているかの様な書き方に思えます。
更にですが、日本で放火事件があった場合
「東京で放火があった」ならまだ許せますが、関東で放火があったという
アバウトな報道の仕方をするのでしょうか?
何れにしましても、微妙な問題ですので正確な報道に心掛けてほしいものですね。
偏向報道
ミャンマー報道に関して日本のメデァは偏向、不正確、煽り報道など目を覆いたくなる様な事例が多過ぎます。
以前報道取材の要請がありますが、ノーカット放映なら受け付けるとと言ったら、何も言いませんでした。
ニュース番組にも台本がありその通りの返答部分だけ放映されてしまい、事実が伝わらない。
Unknown
エイトマンさん
その通りだと思います。
最近の別の記事では「 共同通信社は26日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに支局を開設した。2011年の民政移管を受け、ミャンマー政府が日本メディアの常駐を認めるのは初めて。来日したミャンマー情報省のパイク・トゥエ副大臣が同日、共同通信の石川聡社長と面会し、開設許可を伝えた。
ミャンマーは、軍事政権時代に関係が深かった中国国営通信の新華社を除き、外国メディアの拠点設置を原則として許可しなかった。
共同通信の吉田文和編集局長は「正確な情報を現地から発信したい」としている。」
是非、共同通信社には、その様に頑張ってほしいと思いました。