ミャンマー、外貨兌換券を段階的に廃止か?

現在ミャンマーではアメリカドルに対して兌換券(FEC)を発行・流通させています。

また、未だに日本政府が発行した軍票(兌換券)も流通している。(嘘です)

でも、現在もボージョーアウンサンマーケットなどでお土産として売っておりますよ。
 
最近のニュースでは、ついにこのFECを段階的に廃止するとの報道がなされています。

昔は旅行者にも入国時に一定額を強制両替をさせていて、悪評高き兌換券でもあります。
 
以前から廃止の噂は出ておりましたが、いよいよ本格的に廃止となってほしいものですね。

しかし、現在の法制度上、廃止のみが先行してしまうと大きな問題が予測されます。
 
現在、ミャンマー国民は外貨を合法的に所持するためには厳しい制限があり
貿易業を営む等どうしても外貨を使用する事が必要であり、それを証明出来る
場合に限り、政府へ申請をし許可を得た上で初めて所持する事が認められております。
 
一方で最近は両替所で誰でも簡単にアメリカドルなどの外貨に簡単に
両替が出来るという実態はございます。
(旅行などのために両替は出来るが国内での所持や使用には制限があるという事です)
 
ミャンマーで外国人が暮らすためには厄介な問題が沢山ございますが
その内の一つとして電気代の徴収がありますが、外国人が居住する場合は
外国人価格と外貨での支払が必要でございます。

ミャンマーの一般家庭ではミャンマーチャットで積算し、支払もチャットですが
外国人の場合は外国人単価で計算した物をアメリカドルで支払事になっており
その価格差はほぼ4倍です。
 
外交官や外国企業の駐在員の場合は外貨の持ち込みが簡単であり
その持ち込みの証明や両替証を入手するのが簡単で問題を起こり辛いですが
私達の様に在住外国人の場合は頻繁に外国へ出ているとは限らないので
外貨の準備やその所持を証する書類の準備は困難を極めます。
 
先に述べた様に電気代の支払いはアメリカドルを求められますが
支払い時に、「貴方はなぜアメリカドルを持っているのか?」
を証明する書類の提出が必要であり、それを避けるために
兌換券(FEC)を利用して、それを回避する措置を取っております。

従って、FECの廃止だけが先行しますと、非常に困った問題も
起こり得る訳でございますので、それら周辺も法改正をしつつ
段階的に廃止を進めてほしいものですね。

電気代の支払いの件はほんの一例であり、その他にもFECに纏わる話は
あろうかと推測いたします。

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