北部ザガインでの地震について

昨日(2012年11月11日)の朝、マンダレー北方115Km付近を震源にマグニチュード6.8の地震があり
付近では建設中の橋の落下や建物の倒壊等により13人程度が死亡あるいは
行方不明、50人以上が負傷したとニュースが流れております。
場所はマンダレーからほぼ真北に115Km、東方には宝石の産地モゴックがある辺りで、本震後にも
余震が続いている模様です。

ヤンゴンでは静かにしていた人が僅かに感じた程度で、全く被害は出ておりません。
マンダレー辺りでも弱い劣化した構造物が倒壊したり、壁の亀裂などが発生した模様です。
写真に在る様に、ミャンマーでは、そのほとんどが耐震構造をしておらず
壁の内部には鉄筋等が全く入っておらず簡単に煉瓦積みをしただけの建物が多いので
一旦地震が発生しますと、壁がごっそりと外れて崩れ易い構造となっております。

日頃は地震が少ないミャンマーではございますが、国土の中央部を南北に貫く断層帯が有り
南はバゴーからネピドーやマンダレー、そして今回の震源地付近、北部はカチン州の
プータオへと繋がっており、今回の震源地を地図で見ますと、断層帯に沿って
エーヤワディー河が直線的に流れている様子が良く見てとれます。
 
以前(1931年)にはバゴーで有名なミャンマーで最も高いシュエモードパヤも
地震により倒壊し、今では、崩れた仏塔の一部が境内に飾られております。
そのバゴーを始め、ヤンゴンもその断層から遠くは無いという事を肝に銘じなければ
なりません。外国人の場合は安いからと言ってローカルアパートへ住む方も見受けますが
命と引き換えになりませぬ様に・・・


工事中の落下した橋


壁がくずれた家


倒壊した家

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