チン州初の空港開発が進んでます

陸の孤島と化しているミャンマー北西部にあるチン州。

州内にはこれまで民間機が利用出来る空港は一つもなく、州内全域が山岳部という事で非常に不便な地域となっておりました。
この間チン州初の空港を作るべく、2013年にプロジェクトが始まり、計画通りに進めば2021年に開港する予定で、目下
進捗率は50%だそうです。
チン州にはそもそも空港を作れる様な平地がなく、空港が無かった事も含めて、経済発展に取り残された地域となっておりました。

日本の一般的な山村としては、耕作し易い平たん部に村が出来、周辺に河川や道路が広がりますが、チン州の山村は下の写真の様に
山頂部から山麓に向かって開かれまして、道路も山脈の上部に沿って作られます。
日本の山岳は急峻な地形が多い反面、チン州ではたおやかな地形が広がりますので、山上の方が何かと便利という事情がございます。

開発中の空港はファラム近郊の海抜1,800mほどの場所に、1,800mの滑走路1本で開港する予定です。

その距離で不足は無いのかという心配もありますが、ミャンマーで主要機材となっているATR72機の滑走距離は1,200m見当なので
余程のヘマをしなければ足りる計算にはなります。

空港予定地を横方向から見ましたのが上の写真ですが、山頂部にしてはかなり平たんに見えます。

群馬県に荒船山という平たんな山がありますが、戦時には迎撃機の空港を作ろうという計画もあったそうですが、こちらの
山の平たん部は1,000mちょっとなので、流石にATR機では発着出来そうもありませんが、確かに滑走路も作れそうな感じです。

ファラムの空港の両端方向に向かって撮られた写真ですが、4方ともに障害物が無く、正に天空の空港となりそうで、完成が楽しみでございます。
これまでミャンマーの民間空港の最高所はインレー湖近くのヘーホー空港で海抜僅か1,000m程度ですが、一騎に2倍近い高さの場所に出来る事になります。
(空気が薄くなる分、滑走距離は伸びます)

世界的にはこちらの稲城空港(東京ではなく中国だそうな)が世界最高所で海抜4,411mとの事で、写真の様に時には
UFOも着陸しているみたいです。(嘘)

工事が始まる前の別の角度からの写真と思われますが、とても空港が出来そうな感じではありませんね。

今後チン州には5つ程度の空港を作る計画があるそうですが、果たして実現出来るのでしょうか?

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