ヨー民族

ミャンマーには135もの民族が居ると言われますが、今回はビルマ族系の一つである、私の出身地でもある「ヨー民族」の事をご紹介させて頂きます。
ヨーというのはマグェー地域にある、三つの都市「ティーリン町、ソー町、ガンゴー町」の地域の事を合わせてヨー(地域)と呼んでいます。場所はバカン北西方向にありポンタウン・ポンニャー山脈とチン山脈の間に位置しています。バガン時代にア・ラウン・シー・トゥー王が、要塞として最初に開いたのはティーリン町でございます。地理的には平たん部が広く交通の要所でもあるガンゴー町の方がより良くて、現在ガンゴー町はガンゴー県の首都になっていて、経済的にもティーリン町より発展しています。
言語はビルマ語とほとんど同じですが、発音が異なります。例えば、ご飯の場合ビルマ語では「タミン」と言いますが、ヨー民族は 「タマン」と言いますが、書き方は同じです。
ヨー地域で一番有名な産品はヨーロンジーでございます。他の地方での機織りは機械織が増えて参りましたが、私の故郷では今日でも手織機で作っています。なおヨーロンジーの糸はその昔は手で紡いでおりましたが、近年はインドから輸入した糸を使っております。以前は毛布、タオル等も綿花から布が出来るまで、一貫して手作業で作った習慣もありましたが、時代とともにその習慣が無くなって来たのが残念です・・・。
私の故郷はティーリン町近郊のA KYI BAN村です。村に電気が引かれたのはつい最近の2019年12月の事で、それ以前は公共の電気は全く無くて、夜にはお寺にある大きな発電機から村全体に電気を配っており、一部では家庭用のソーラー発電を利用した家もありました。料理を作るにも、電気もガスもありませんでしたので、薪で炊事しました。最近は電気が引かれましたので電気を使った調理も始まりましたが、現在でも薪を使う家もあります。(現地では炭は無いので使いません)
主な仕事は農業ですが、雨が少ない地域で平らな場所も少なく、あまりに盛んではありません。
今日でも原始的な生活習慣として見られるのは、家にはシャワー(水道)が無いので、水浴は川の岸辺に手で掘った井戸から浴びています。皆様も南部チン州方面のご旅行に併せてお出掛けになってみてください。

 

それでは、皆様も新型肺炎(COVID19)に罹らないように、また世界中の新型肺炎(COVID19)が早く終息するようにお祈りいたします。

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ザーニ

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