ミャンマーの通貨について

ミャンマーで現在有効な通貨情報は発行体であるミャンマー中央銀行HPの更新が止まっている事からか、WIKI含めて何れのサイトの情報とも不完全な内容ばかりだ。以下はミャンマー中央銀行のHPでの情報。

https://www.cbm.gov.mm/content/series-bank-notes-and-coins

近代史を紐解くと、120年ほど続いた英領インドのビルマ州という事からか独立後の一時期までビルマの通貨はルピーとなっていた。1948年にビルマが独立して以降も暫くはルピーが発行され、ようやく1953年から現通貨のチャットに置き換わった。ビルマではその後3回(1964年、1985年、1987年)の廃貨を経て、その後の88年8月8日の暴動等を経る中で、現在は2008年に発布された「廃貨をしない」旨が憲法に盛り込まれています。

こちらは廃貨された。(単位が珍しい)

過去3回の廃貨では主に高額通貨のみを廃止した関係で、現在でも理論的には1948年以降に発行されていた1,5,10ルピーも有効となっている。

しかしルピー通貨圏としては既にビルマルピーは廃貨の対象となっていて、現実には国内含めて何れの国でも利用出来なくなっていると思われる。また現在市中で取引通過として見かける事が無くなった(パゴダの賽銭箱にて見かける程度)各種のコイン類も廃貨を免れた通貨である事から、補助単位のPyas(ピャー、100ピャー=1Ks)を含めて現在も利用出来る事にはなっている。それらルピーやピャー、旧紙幣の利用可否は個人が太鼓判を押す中央銀行に持ち込むのは難しいので、政府直営の銀行に預金等で持ち込めば利用可否が直ぐに分かると思われる。

 

現在でも利用出来そうな通貨としては1952年(68年前)発効の1Ks紙幣以降と思われます。

面白いところとしては、他国ではまずありえない単位の紙幣として、15Ks、45Ks、90Ksが廃貨を免れ現在も利用出来る対象となっています。

こちらは全て使える事にはなっている紙幣。

10年ほど前には市中を走る路線バスの価格体系には大きく分けて2系統がありました。

高価な方は200Ksの通称エアコンバスと呼ばれ、車内にはエアコンが効いて、TV(DVDの映画)などを映しておりました。(こちらはどこまで乗っても基本一律200Ks)

安価な方は初乗り50Ksという事で今は禁止されたトラックバスや日本の戦後賠償で寄贈されたミニバスなどが運行されておりましたが、当時は50Ksの流通量が少なく5Ks、10Ks、20Kなどを輪ゴムで束ねた物で束ねて払う光景が良く見られました。(こちらは距離に応じて50KsずつUPする)

参考までに日本の通貨としては、何と驚く事に135年前(明治18年)に発行された大黒さんの1円紙幣まで使える事になっている。

https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/valid/past_issue/pbn_1.htm/

現在ミャンマー中央銀行HPサイトでは、以下の改定情報の更新が遅れていると思われます。

500Ks紙幣 前 2004年10月11日発行  現 2020年7月21日~

http://sakurakankou.com/blog/10050

1,000Ks紙幣 前 2004年10月11日発行  現 2020年1月4日~

http://sakurakankou.com/blog/9387

5,000Ks紙幣 前 2009年10月01日発行  現 2014年10月1日~

https://blog.goo.ne.jp/sakurakankou/e/b0335662eb972dfcb4b9bf9d2174b5c4

(昔のさくら観光のブログです)

上段が新紙幣、下段が旧紙幣。

10,000Ks紙幣 前 2012年6月15日発行  現 2015年7月1日~

https://blog.goo.ne.jp/sakurakankou/e/04058e435d610e5a4f2086ee14c5b35b

(昔のさくら観光のブログです)

旧紙幣

新紙幣

こちらは比較的近年(数年前)まで使っていたUS$との兌換券(FEC)です。許可者を除き外貨を持つ事、取り扱う事自体が禁じられていましたので、政府は代わりに兌換券(FEC)を流通させていました。過去には外国人旅行者に強制両替させた歴史もありました。廃止間際まで外国人居住者にはUS$の電気代が請求されますが、持ってはいけない$では支払いが出来ないので、わざわざ手数料を払ってFECを購入して支払いを済ませておりましたが、現在は$請求も兌換券(FEC)も全廃されています。

以下は現在市中で見かける通貨ですが、流石に20Ks以下を見かける事は無くなりました。サンプル写真には入っていませんが5,000Ksと10,000Ksは前方に記載の前世代と現世代のそれぞれ2種類が出回っております。

10,000Ksは右下の10,000チャットの表記の違いで直ぐに分かりますが、5,000Ksはパッと見て区別するのは難しいと思います。蛇足ですが最初の5,000Ksは偽札も多いそうなのでお気を付けくださいませ、皆さんも日頃気付かずババ抜きをしているかも知れませんよ。

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