ミャンマーでも振替休日が始まります

日本での祝日は「国民の祝日に関する法律」により定めがございますが、2019年の特例を除く基本的な祝日は年間16日とされ、祝日が日曜に該当する場合は「その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする」という事で所謂振替休日が実施されています。

この度ミャンマー政府の発表により、ミャンマーでも他国にならって振替休日を2019年10月のタディンジュ満月休暇期間以降について実施する事が決まりました。

ミャンマーでの振替方法は、日本方式とは異なり、後方にも前方にも振り替える事が特徴的です。
(但し日本の様に機械的な決まり方ではなく、裁量で決まる部分がある様で、後述します)

また日本では祝日が日曜に該当した場合のみ振替が発生しますが、ミャンマーでは日曜の他に、土曜日も振替対象となっています。

その結果、2019年度は27日間の祝日であったものが、30日に増える見込みですが、まだ祝日日が確定していないヒンドゥー祝日が土日に決まった場合は更に1日振替日が増えて、31日になる可能性があります。

上記が2020年の祝日日程です。

大幅に増えて少なくても34日、場合によっては36日になる可能性もあります。

2019年の当初の27日に比べた場合、少なくても7日間増える訳です。

しかもですが、カレンダーの関係で、2019年にはカイン族新年の祝日は珍しく2回が含まれましたが、逆に2020年には1度も含まれず、2021年には再び1日が加算されますので、更に祝日が増える事になるかも知れません。

2020年の3連休以上の日程は以下の通りですので、在住者、ローカルの方々は是非お早めに旅行計画をご検討くださいませ。
(近年3連休以上の休暇にはローカルも沢山旅行をしまして混み合う傾向です)

1月4日~6日 独立記念日3連休

2月29~3月2日 農民の日3連休

3月7日~9日 タバウン満月3連休

3月27日~29日 国軍記念日3連休

4月10日~19日 ティンジャン10連休

5月1日~3日 メーデー3連休

7月18日~20日 殉難者の日3連休

8月1日~3日 ワゾー満月3連休

10月29日~11月2日 タディンジュ満月5連休

11月27日~30日 ダザウンタイン満月4連休

12月25日~27日 クリスマス3連休

という事で、土日を含めた3連休以上が11回、
内4連休、5連休、そして10連休がそれぞれ1回。

他国に類を見ない、何て労働者に優しい国なんだと思うのは私だけでしょうか?

最後に、振替のルールを検証してみました。

3月8日(日) タバウン満月は翌月曜に振り替え

7月19日(日) 殉難者の日は翌月曜に振り替え

この2例だけを見ると後方振替かと思いがちですが・・・

10月31日(土) タディンジュ満月は10月29日(木)に前方振替しつつ
11月01日(日) タディンジュ満月は11月02日(月)に後方振替

11月28日(土) ダザウンタイン満月は11月27日(金)に前方振替しつつ
11月29日(日) ダザウンタイン満月は11月30日(月)に後方振替

こちらだけ見ますと、土曜は前方振替、日曜は後方振替かと見えますが・・・

4月12日(日) ティンジャンは4月10日(金)に前方振替
1月4日(土) 独立記念日は1月6日(月)に後方振替

という逆方向への振替も見られ、前後関係で調整が入っている事が読み取れるますので、機械的な判定が難しくなっています。

ティンジャン(水掛祭り)休暇は従来も10連休程度となっていて、戻った感がありますが、この間色々な方策の中で当該連休短縮や、異なる時期での祝日新設をして来た訳ですが、今回はそこには触る事なく、全体の祝日が増える事になってしまいました。

ただティンジャン(水掛祭り)休暇は、オリンピック年と同じ「うるう年」は5日間、そうでない年は4日間がお祭り期間という決まりもあり、たまたま2020年は5日間開催に辺り、祝日日数が増えたという事情もございます。

2020年のティンジャン(水掛祭り)休暇期間は振替休日含めて6日間となりますが、実際の水掛祭りがどの様な日程で開催されるのかは、まだ先に決める事になるかも知れませんね。

今回は休日が急増となってしまう事も含め、企業や学校は、単に「はいそうですか」、という事にはならなそうで、恐らく就業時間の延長や、土日出勤、あるいは日給月給制への移行などもあるかも知れませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA